穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

プライベートなお話。

どうもこんにちは、穴龍です。

 

シージの創作は引退しましたが、ゲームの方はまだまだこれから!やりたい時にやって行こうと思います(๑╹ω╹๑ )

 

今日はプライベートなお話ですね。

 

大切な人が、

自分にしか見せない姿を見せてくれたら嬉しいですよね。

 

仕事中の彼はすごい真面目でニコニコして几帳面なのですが、この間遊びに部屋に行ったんですね。

 

そしたら部屋がめちゃくちゃ汚かった。

 

 

「自分のことに関してはズボラなんだよね、こんな所さらけ出せるのは○○さんだけだよ」

 

なんて言われてしまいました。

 

さすがに部屋が汚過ぎて苛々したから掃除を手伝いました。

 

大切な人が自分にしか見せない姿を見せてくれるのは嬉しいです。日々手探りの関係だけど、これからもお互いに仲良くして行きたいです。

 

 

 

『B型同士は0か100、どちらかにしかならないのなら、自分たちは100だよね?』

 

 

これは殺し文句。

 

今までありがとうごさいました!

 

 

約一年半、R6Sの創作に励んで来れたのは皆様のおかげです!

 

ありがとうごさいました。

 

創作は一旦引退という形になります。

 

作品はこのまま残しておきます。

 

このブログはちまちまと他のことを更新するかと思います。

 

300超える作品はみんな宝物です。

 

ありがとうごさいました!

いつだって後悔ばかりのレイニーブルー

【いつだって後悔ばかりのレイニーブルー

 


俺はいつだって失ってから気付く。

本当に大切だったアイツの気持ちも、
心から愛していたアイツの想いも、
俺にだけ見せてくれた笑顔の本質も。

全ては本物だったのに。

俺は後悔の雨の中で過去を悔やんでいたのだった。

 

***


蒸し暑さと曇天が空いっぱいに広がる六月。

レインボー部隊の任務で日本に来ていた俺と相棒であるイェーガーは任務の帰り道に突然の雨に降られ、近くの神社に雨宿りで駆け込んだ。

「…最悪だ」

イェーガーはしかめっ面で雨に濡れた自身の髪の毛を撫で回す。明るい茶髪に紛れた白髪は彼の年齢を感じさせる。少なくとも俺よりは歳下である彼は俺の上司でもあった。

「…風邪、引いちまうから拭けよ」

「余計なお世話だ」

俺が濡れた髪の毛を拭いて欲しくて差し出したタオルをイェーガーはいとも簡単に使うことを拒否したのだ。

俺とイェーガーの間には静かな沈黙だけが流れていく。こればかりはどうしようもできない。俺はイェーガーに差し出したハンカチをズボンのポケットにしまって曇り空を見上げた。

ーーあぁ、『あの時』を思い出す。

空を見上げて俺は小さなため息を漏らす。いつだって俺とイェーガーを照らすのは明るい太陽なんかではなく、薄暗い雲だった。

「…バンディット」

イェーガーはふてぶてしい表情をしながらも俺の方を真っ直ぐと見つめ来た。痛々しいくらいに真っ直ぐと俺を見つめて来たのだ。

「何だ?」

「『あの時』のことをお前も思い出していたのか?…俺とお前が別れた時もこんな天気だったよな」

「そう、だな…」

「なぁバンディット、お前は俺と相棒で居られるだけで満足か?」

「…どうしてそんな事を…」

「いきなり別れを告げられた二年前、俺はお前を心の底から恨んだよ。愛していたのに、心の底からお前が好きで好きで堪らなかったのによっ…!俺がどんな思いで毎日過ごして来たか、バンディット、お前には分かるのかよ…!!!」

「イェーガー…」

顔を見ればイェーガーが顔をくしゃくしゃにして泣いているのが良く分かる。雨に濡れているからではない。イェーガー自身が流している涙で顔を濡らしているのが良く分かる。

あぁ、俺は本当に最低だ。

「…お前と俺の時は二年前でずっと止まったままだ…、俺はずっと雨が降るたびにバンディット、お前を想って来た。だからもう、いいだろう?もうお前と…」

「…イェーガー!」

気がつけば俺は華奢なイェーガーを抱き寄せていた。二年振りに抱き締めたイェーガーは少しだけ痩せていた。だけど匂いは俺の好きだったイェーガーのままだった。

 

…俺の耳元で、イェーガーは息を飲んで声を震わせた。

 


「…どうして、どうして…!」

「二年前、お前と別れたことを後悔してるのは俺の方だ!イェーガー、二年前に丁度俺もお前もレインボー部隊に配属が決まって擦れ違って、ずっとお前を傷つけて来た。…変わらず俺を好きで居てくれたお前と別れたこと、ずっとずっと謝ろうと思ってた…」

「…ふざけんなよ!」

「イェーガー….!!」

「俺が、俺がどんな思いでお前を好きで居たか、どんな気持ちで『相棒』として側に居たか分かってないだろう?!この二年間で俺が抱いて来た気持ちを舐めんじゃねぇ…!馬鹿野郎…」

「…イェーガー」

「…な、んだよ…」

「もう一回、やり直せないか?」

「…信じられるかよっ…!」

「…お前以外を好きになった事もなければ思った事もない。イェーガー、もう俺は後悔なんてしたくないんだ。もう一度、俺の口から言わせてくれ…。もう絶対に、二度とお前を手放さない。好きだ、イェーガー」

ようやく言葉として吐き出せた想いは簡単にイェーガーに伝えることができた。しかしイェーガーは俺を睨みつけながらぽつりと呟いた。

「…もう後悔ばかりなんて嫌だ、絶対に俺を離すな。もう二度目はない。バンディット、雨は降り続けることもあるが止むこともある。なあ、これがお前に対しての『答え』だよ。分かったならする事は一つだろう?」

「…あぁ、そうだな」

そっと涙で濡れたイェーガーの顔に俺は指を伸ばし、やがてその指を唇に伸ばしてゆっくりと触れていく。長い間触れていなかったイェーガーの唇は変わらず赤くて薄い。

唇を重ねれば、イェーガーはそれを受け入れるかのように瞳を閉じていく。

…ありがとう、イェーガー。

互いの温もりがしっかりと伝わる頃、降っていた雨は止んで曇天だった空には太陽と青空が浮かんでいた。

もう二度と俺はイェーガー、お前を離しはしないよ。

大好きだ、
愛してる。

手離したくない想いはずっと『此処』にある。

柔らかな陽の光が俺とイェーガー、そして雨で濡れた地面を優しく照らしていたのだった。

 

超プライベートでの話。

皆様こんにちは、穴龍はちんちん師匠です。

 

こんな名前ですが、実名は千愛(ちあき)と申します。いつも小説読んでいただいてありがとうございます(´;ω;`)

 

最近は中々ネタが浮かばなくて更新が遅れてしまってますが、またノロノロ亀更新して行くと思いますので宜しくお願いします。

 

今回はかなりプライベートのお話になります。ツイッターの方ではひっそりと呟いたのですが、私、穴龍は歳上の方…自分は今、22歳なんですが…今年で42歳になる方とお付き合いさせていただいております。

 

めちゃくちゃ年齢離れてる?!

 

そんな事知るかっっっ…!!!

 

私も彼も、かなり久しぶりの恋愛な訳で日々手探り状態ですが楽しいです。私からではなく、相手から仕事中に告白された訳です。

 

職場が同じなのですが、いつも笑顔を絶やさず兎に角「良い人」ポジションのその人と私は正直接点が無いのです…。しかし、私はレジスタッフ、彼はパソコン関連の設定スタッフ。まあわりと会計をしたりするくらいの関係だった訳なんですが…。

 

「どうして自分なんですか?他に良い人は幾らだって居ますよね?私は歳下だし、やめた方が良いと思います」

 

返事は急がないと言われたけれど、返事しないまま仕事したくない私は彼に電話して聞いたんです。いきなり電話して聞いたんですよ。

 

そしたら…

 

 

「気がついたら目で追っていた。態度とか優しい所とか。仕事中に言わないと言うタイミングが無くて。気が付いたら好きになってたんだよね」

 

こんな事言われたの初めてだった。

 

今までお付き合いした人たちとは全然違う雰囲気だったんです。私から好きになっても、自分から告白したことはあまりなく。…うん、相手から言ってくれることがタイミングとして多かった訳だ。

 

「何で私の事見てるんですか?仕事して下さい!」

 

ブチギレた。

 

何故かイライラしていた私は彼にブチギレた。

 

そしたら彼は笑ってこう電話越しで言ってきた。

 

「仕事はしてる。だけど視界に入るから目で追っちゃうの。あ、髪の毛切ったんだよね?可愛いと思います(何故か敬語)」

 

「?!?!」

 

「やっぱり面と向かって言うタイミングが無いからさ。…ってまだ返事貰ってないのにごめん」

 

「…付き合ってもいいですよ」

 

「え…?」

 

「…だから!付き合っても良いって言ってるんですよ!私は兎に角恋愛においては色々あったからゆっくりなお付き合いになるけれど、それでも良ければ宜しくお願いします!」

 

はい。

返事しました。

勢い良く、一言で。

一息で言いました。

 

返事出すのにかかった時間は僅か三日。

だけど実は彼から言われる前に私も少し気になっては居たのだ。

 

「あまり気負わず、気楽にやっていきましょう」

 

こう彼は返してくれた。

 

そっからまあ最近はLINEしたり、電話したりでお互いの趣味から知っていく手探りなお付き合いをしております。血液型が同じで精神年齢が同じくらい(40歳)で、優しくて落ち付いている彼は可愛いです。

 

趣味で私が腐向けの小説書いてること話したら「じゃあお勧めの本有ったら貸して」と言ってくれたのは彼が初めてです。

 

優しくて可愛い。

 

そして私の下ネタに付いて来てくれた彼とコツコツと恋愛して行きたいですな。恋愛に年齢差も仕事も関係ありません。

 

お互いがお互いを好きで、尚且つきちんと相手を思いやれるのが1番だと私は思います。

 

 

 

*余談*

 

「あ、ちなみにどんな感じで怒るんですか?」

 

私が彼に聞いた時、彼の答えはこうだった。

 

「自分はこうやって怒ります。『めっ!』って叱るかも☺️」

 

可愛い。

small・last・night!

small・last・night!

 

 

(….最悪だ、何でこうも部隊の中で一番明るい人と同室なんだよ…、一人部屋が良かったなぁ…)

日本から来たばかりのエコーは同室のブリッツの背中を見つめて小さな溜息を漏らす。

 

 

もともと、一人部屋の予定だったのに自分が入る筈の部屋が老朽化が進み過ぎて、とても暮らせる状態では無かった。

そこで二人部屋に一人で暮らしているブリッツの部屋にエコーは暮らすように司令官から言われたのだ。

…一人が好きなのに、どうしてこうも正反対な人と生活しないと行けないんだろうかー・・・

エコーは何度目か分からない溜息をついてしまう。そんなエコーの様子に気がついたブリッツは、手招きをしてソファーの隣に座るように促した。

「エコー、溜息をつくと幸せが飛んじゃうぞ?何か悩みが有るのなら…」

「…っ、馴れ馴れしくしないで下さい!僕は一人が良かったのに、何でっ…、」

頭を撫でようとしてくれたブリッツの手を振り払い、エコーは涙を浮かべながらブリッツの顔を睨みつける。

振り払われた手を見つめて、ブリッツはエコーの黒い瞳に視線を合わせて哀しげな笑みを浮かべた。

「そんなに俺が嫌いか、エコー?確かに君は日本から来たばかりでホームシックになっているのかも知れない。だけど俺は君ともっと仲良くなりたいと思っているんだ…。迷惑だったか?」

あぁ、また僕は歩み寄ってくれる人を傷つけてしまったんだ。

エコーは唇を噛み締めながら、瞳から涙をポロポロと流してわんわん子どものように泣き出してしまった。

「エ、エコー?困ったなぁ…」

ブリッツはいきなり泣き出してしまったエコーの肩を抱き寄せて彼が泣き止むまで共に時間を過ごしていったのだ。

 


「落ち着いたかな?」

ブリッツはテーブルにマグカップを置いてエコーに差し出した。立ち込める湯気は日本にいた時から良く飲んでいた緑茶の匂いと共に、エコーの鼻腔をくすぐっていく。

「…あ、ありがとうございます…」

緑茶の入ったマグカップをエコーはブリッツから受け取り、一口、口に含めば心がゆっくりと落ち着いていくのを感じ取る。

…しかし、何故ドイツ人のブリッツが緑茶何て持っているのか。エコーは少しだけ疑問に思ってしまう。

不思議そうにマグカップを見つめるエコーの頭をブリッツは優しく撫でてやった。

「何で俺が日本の緑茶の茶葉を持っていたのか不思議なんだろう?ふふ、理由は簡単だよ」

ニコリと微笑んだブリッツはエコーを優しく見つめて呟いた。

「君が俺と同室になるのをずっと楽しみにしていたからなんだ。日本から来るオペレーターと仲良くなりたいってずっと思ってたんだよ。勿論、他の仲間も君たちを歓迎しているんだから。エコー、日本から遠く離れてはいるけれど、此処にいる仲間たちは仲間であり、家族みたいな関係だから…、何かあったら必ず俺たちを頼っていいんだよ」

エコーの心の中には優しくて温かく、そして穏やかな気持ちがゆっくりと流れていく。

「ブリッツさん、溜息ばかりついてごめんなさい。あと、さっきも手を振り払っちゃってあなたを傷つけたかも知れない。僕、あまり人と仲良くするの得意じゃなくて…。だけど、同室がブリッツさんで良かった。これからもどうか、宜しくお願いします」

エコーは今までに見せた事のない笑顔をブリッツに向けてくる。

(ー・・その笑顔は、反則だろっ!)

ブリッツはエコーが向けてくる無邪気な笑顔に何故かときめきを感じてしまう。

これはやばいな…。

冷静になれ、俺。

 


エコーはただただ穏やかな笑顔を浮かべて緑茶を飲んでいく。マグカップには茶柱が一本、ぽつりと立っていた。

意地悪系歳上彼氏


【意地悪系歳上彼氏。】


フューズ×グラズの話。

 


二人きりの部屋で、フューズはグラズを背後から抱き締めながら彼の懐に手を伸ばす。ボタンが外しやすいパジャマを着ていたグラズは簡単にフューズの手によって脱がされて、今はお互いに上半身裸の状態であった。

「グラズ、どうされたい?」

フューズの声は耳の弱いグラズの鼓膜を震わせる。抑揚のないフューズの声はグラズの弱点で有り、彼と身体を重ねる際にはいつも彼の声で耳を犯される始末である。

「…お、俺がどうされたいかなんて…あんたが一番分かっているだろう…!」

「…そうだな、だけどお前の口から聞くのが楽しいんだろう?」

フューズへ普段から無口でぶっきらぼうなくせにグラズを抱く時だけは酷く雄弁になり、そして彼に対して意地悪くなるのだ。

グラズは唇を噛み締めながら背後から抱き締めてくるフューズの手を握りしめて言葉を漏らす。

「触って」

その言葉にフューズは口元に笑みを作りながらグラズの下半身に手を伸ばしてそっと触れながら呟いた。

「俺がそう簡単に触ると思うのか??」

「…っ…!」

「グラズ」

彼がグラズの耳元で囁いた言葉はこの世のどんな言葉よりも深く、そして確実にグラズの心に突き刺さったのだ。

 

 

 

 


「俺の前で一人でして、イク所を見せてくれないか?」


その言葉にグラズは身体をぶるりと震わせながらもおずおずと頷きながらそっと下半身に触れていったのだ。


***

 


「いやらしいな、お前のそれは」

「うるさっ…」

「濡れてる。俺に弄られていると思いながら触ってるんだろう?今日はお前の自慰が見たい気分なんだ。ほら、もっと触れよ」

フューズはグラズの自慰を背後から嬉々とした表情で見つめていた。グラズの耳元で意地悪な事を呟けば彼が悦ぶ事をフューズは知っていた。

「い、意地悪っ…、んぁ…」

「毎日夜、お前を抱くたびにずっと意地悪したくて仕方なかった。自分でするのは久しぶりか?」

「聞くなっ…」

「…反抗的」

フューズはグラズの耳朶を甘く噛みながら彼の耳を舌で遊ぶ。フューズの舌の熱を感じればグラズは身体をびくりと震わせる。

 

「や、めてっ…」

「嫌だ、やめない」

「俺が弱いの…知ってるくせにっ…」

「濡れてる、硬くなってるんじゃないのか?」

「お願い…触ってくれっ…!」

「嫌だ」

「どうしてっ…!」

「言っただろう?今日はお前に意地悪したい気分だってな。グラズ、ほら、出そうなんだろう?」

フューズの声と熱い吐息はグラズの耳元を、そして硬く勃ち上がっていた彼のそれを刺激するのには充分すぎたのだ。

ぐちゅりと水音が響き渡る。

グラズのそれはそろそろ吐き出したいと言わんばかりに膨れ上がっていた。我慢強い彼の性格であったとしても、そこだけは我慢できないようだった。

「出したっ…い、で、るから…っ」

「グラズ」

「んっ、な、に…」

「…可愛い」

「いじわるっ…、優しいのは、反則だろっ…」

フューズの言葉で簡単にグラズは己のそれから精をたっぷりと吐き出した。出すたびに身体を震わせるグラズの首元にフューズは自身の所有物だと言わんばかりに首元に跡を残していった。


***


「あんた、本当に悪趣味だよ…」

「そんなに怒らないでくれ」

お風呂から上がった二人はベッドに腰をかけて互いの顔を見つめあっていた。

グラズはフューズにされた意地悪を根に持っていたのか、そっぽを向きながら彼から眼を反らす。

フューズはそんなグラズの頭を優しく撫でて微笑んだ。

「好きだから意地悪したんだ、悪かったって。しばらくは優しくするからこっち向いてくれないか?」

「…本当か?」

「あぁ、だからこっち向いてくれ」

「…仕方ないな…って…うわっ、んっっ…」

振り向けばフューズはグラズの唇をいとも簡単に奪い去り、そして深く深く重ねていく。結局は不意打ちもキスも、彼の言葉にもグラズは弱かった。

大好きな人に抱き締められながらグラズは甘いキスを堪能していったのだった。

 

泣いている理由

【泣いている理由】

 

「どうして泣いているんだい?」

ギュスターヴ・カテブこと、ドクは任務を共にして戻ってきたタイナ・ペレイラ…。カヴェイラが泣いていることに気がつき、彼女に優しく声をかける。

カヴェイラはドクの顔を見つめて「別に泣いてなんか居ない」と強く自分自身を否定した。ドクはそんな彼女の頭を優しく撫でながらダークブラウンの瞳を細めて呟いた。

「泣いていないのなら、どうして瞳が潤んでいるんだ?カヴェイラ、何かあったのなら私に相談してって言ったよね?君が弱気でいると隣にいる私の調子も狂いそうだ。…泣いている理由を、教えてはくれないのか?」

「…あんたには言いたくない」

「どうして?」

「私は弱くなんて…無いんだから!」

「…カヴェイラ、強気なのは良いことだけど君が泣くときは本当に辛いときだろう?あまり私の観察眼を舐めない方が良い。何があったか白状しなさい」

ドクの顔には高圧的な笑顔が張り付いていた。ドクのそんな表情を見てしまえば、自身が泣いていた理由を彼に言わなければならないようだ。

「…笑わない?」

カヴェイラはドクを真っ直ぐと見つめながら彼のダークブラウンの瞳を食い入るように見ていた。ドクはカヴェイラの頭を撫でて「笑うわけないさ」と穏やかな口調で言い放つ。

観念したかのようにカヴェイラはそっと口を開いて泣いていた理由を吐露し始める。

 


「あんたが…ドク、あんたがくれた髪留めを任務に就いた建物内で失くしたの。初めてあんたが私にくれた物だった。宝物を失くしてしまったのよ」

カヴェイラが泣いていた理由。

それはドクが彼女に贈った髪留めを失くしてしまったからだという。

ドクがカヴェイラの髪型を今一度見てみれば、彼女の鮮やかな黒髪は結ばれて居らず、下ろされて入る状態だった。

そんな彼女の黒髪にドクは指を伸ばして触れながら口を開いて呟いた。


「…私が贈った物を、大切にしてくれていたんだね」

「…っ!あんたが、あんたが『カヴェイラにならこれが似合うから』ってわざわざ母国から買って来たんじゃない…。それに…」

「それに…?」

 

 

 

 

 

 

 

「…好きな人から贈られた物だったら誰だって大切にするでしょ?!もう、こんなこと私に言わせるな!まるで私が尋問されてる気分だわ…!」

カヴェイラは顔を真っ赤にしながらドクを睨みつけて言葉を漏らしていく。無慈悲な尋問者である彼女もドクという一人の人間の前ではただの女性だった。

「…カヴェイラ」

「な、何よっ…」

「…無性に君を抱き締めたい。駄目かな?」

「…好きに…好きにすればいいじゃない」

「うん、では遠慮なく」

ドクはカヴェイラの身体を自身の腕の中に引き寄せて強く抱き締めた。抱き締めてくるドクの背中にカヴェイラも自分自身の腕を回して抱き締め返す。

 

「君から『好きな人』なんて言われるとは思わなかった。私はもちろんカヴェイラ、君が好きだから髪留めを贈ったし普段から任務に出る際も出来るだけ君の側に居るようにはしていたんだが…」

「…私は無慈悲な尋問者よ…」

「だけど君は一人の女性だ。私は君が本当は優しい子だってことも知ってる。私が贈った髪留めを大切にしてくれていたのも知っていた。カヴェイラ、失くした物は戻らないかも知れないけど…。その、もし良かったら…」

「…な、によ…」

「また君に似合う髪飾りを贈っても良いかな。そうだ、今度は君と一緒に選びたい。だから次の休み、私とデートしてくれないか?」

その言葉にカヴェイラは顔を真っ赤にしながら「…分かったわよ」と返事をしてコクリと頷いた。

ドクは嬉しかったのか、尚更強くカヴェイラを抱き締めて彼女の頭を優しく撫でていた。

気がつけばカヴェイラの瞳から涙は消えていた。失くした宝物が戻ることはない。だけどそれを超える人が隣に居てくれるだけでカヴェイラは幸せだった。

身体を離し、互いの瞳を見つめ合えば自然と顔に浮かぶのは笑顔だけだった。