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儚くも、お前は…

【儚くも、お前は…】 朝、目を覚ませばベッドに有った温もりが消えており、フューズの背中には冷や汗が流れていた。 (…カプカン…?!) ベッドから出てリビング、そしてテラスへ足を伸ばせば夜明け前の空と同調するかのように、カプカンはテラスで煙草を吸っ…

海賊の恋人

【海賊の恋人】 「ほら、そんな不機嫌そうな顔をするなよ。お前は何が不満なんだ?囚われの身でここまで待遇を良くしてるのに。何でお前はそんなに俺を嫌う?」 海賊のキャプテンであるバンディットに囚われて早くも一年。海軍の下っ端であるイェーガーはバ…

beginning×lover×night《後》

私の気持ちなんて、絶対に君になんか教えてあげない。 私がどれだけ君に恋い焦がれているかなんて絶対に教えてなんかあげない。 ねぇ、教えて欲しいなら…。 私のことだけを見て? 【beginning×lover×night】 3.ギュスターヴ・カテブの想い ずっと気になって…

風邪引きワンコとお医者さま

【風邪引きワンコとお医者さま】 「ほーら、ルーク!風邪引いてるんだから起きちゃ駄目じゃないか。お粥は食べれるか?口を開けなさい」 「え…?あ、あーん…」 「はい、良く出来ました。まったく君は若いからって無茶をするんだから。今日は一日私が看病して…

beginning×lover×night 《前》

貴方が好き。 貴方が恋しい。 誰よりも何よりも。 …苦しいくらいに恋をしている。 貴方を想って超えた夜は何度目だろうか。 これは俺の、臆病な恋の物語。 【beginning×lover×night】 1.ジュリアン・ニザンの想い人 朝、宿舎の食堂で顔を合わせる時間に俺の…

ANSWER.

君と歩んだ道はいつまでも忘れない。 君に愛して貰った時間も、君の温もりも、君の笑顔も。 私はずっと忘れないよ。 心から君を愛していた。 大好きだったよ、ジュリアンー・・・。 【ANSWER.】 海が見渡せる丘に小さなお墓は建っていた。 …そう、大好きだっ…

DEAR.

【DEAR.】 綺麗な字で書かれた手紙は涙で文字が滲んでしまった。折角君が送ってくれた唯一のラブレターなのにね。 なぁ、ルーク。 私はどうしたら笑える? どうしたら君のように強く居られる? 教えてよ、ねぇ。 …私の隣に…。 *** ルークが生きて帰れるか…

バンディットとイェーガーの話

【一歩】 「幸せになろうとするなら俺を好きになんかなるな。イェーガー、俺は誰も信じちゃいないんだ。だから俺を好きになろうとするな」 ある任務で潜入している小屋の中、バンディットとイェーガーは血に汚れた状態でお互いの顔を見つめ合っていた。 手に…

フュカプまとめ。(過去作)

1.『青の街、情欲に揺れて』 自分が生まれ育った青の都、サマルカンド。その街が夜になれば青のモスクや建物たちは神秘な一面を見せる反面、背徳的な一面を見せたりすることもある。 観光名所であるこの街の路地裏、或いはその近くは『逢引』の場所にうって…

カプカンとグラズのお話(過去作)

① 『カプカン、俺、あんたが好きだ…、この気持ちをどうしても伝えたくて。気持ち悪いよな、ただの同僚なのに。返事は要らないさ。済まない…』 目の前で寂しそうに青い瞳が細められるのを見てしまうと、彼の心はぎゅうっと締め付けられてしまう。 【love the …

GIGNまとめ(過去作)

1.【secret・kiss】 ジュリアン・ニザンが師であるジル・トゥーレに対して『尊敬の念』以上の気持ちを自覚したのはつい今しがたのことだった。 (…ジル、俺は貴方に恋慕しているんだ。だけどこんな可能性のない思いなど、捨ててしまえればどんなに楽なんだろ…

ドクとエコーの話②

【芽生えた心】 江夏からの想いに向き合うことを決めたギュスターヴは毎日、彼の部屋に仕事が終われば遊びに来ていた。 「先生、あんたは休みの日は何をして過ごしてるんだ?」 「私か?…薬学の本を読んだり、料理をしたりしているよ。江夏くんは何をして休…

シリアスなお話まとめ。(過去作)

1.【籠の中の鳥は羽ばたくことを望まない】 籠の中の鳥は羽ばたくことを望まない。 理由は簡単だ。 囚われたままの身の方が楽だから。 考えることをやめた方が幸せだから。 俺はもう、逃げることを諦めた。 *** 「お目覚めかい、私の可愛いジュリアン」 …

GSG9まとめ(過去作)

1.LAST・NIGHT〜前編〜 片割れはいつの日か、目の前から居なくなった。 『帰ってくるから、ドミニク。そんな顔するんじゃない』 あんたは嘘つきだ、セドリック…ー。 勇敢でも賢くても幸運でも、死ぬときは死ぬさ。 これは『始まり』にしか過ぎない。俺と、嘘…

SASまとめ(過去作)

1.その背中は隣り合わせ 「…聞いているのか、司令官?」 「…………zzZ………」 「…サッチャー!!…起きてくれ…」 「…す、済まん。昨夜から続けて軍の作戦会議だったからな。ろくな睡眠もとれてなくてな…」 「あなたはこの部隊、イギリスの…特殊空挺部隊…SASの最高…

スペツナズまとめ(過去作)

1.心、君の在処 (…もう嫌だ、こんな所での垂れ死にたくなんかない………!!) 3人兄弟の長男である、マクシム・バスーダは貧しい家で育ち、また下の幼い兄弟たちに食べさせるために法に触れる、触れないのギリギリの行為を起こしていた。 ついにそれも親に発覚…

ドミニクさんシリーズ(過去作)

1.【やめてくださいドミニクさん!】 エコーは誰もいない資料室で、次の作戦に必要な資料を探していた。ホコリっぽい室内には僅かな明かりだけがついており、自分の背よりも高い書棚にその資料は置いてあった。 (…嘘だろう、僕の身長だと届かないじゃないか…

ルークとドクの話(過去作まとめ)

1.stim・pistol 『嫌だ、目を開けてくれっ………』 目の前の大切な人の顔色は真っ白になっていく。 (…私はまた、救えないのか…) 敵の銃弾に倒れた彼は軍医であるドクの大切な恋人である………。 *** 「………っ、夢か…………」 ベッドから飛び起きると、ドクの額には…

ドクとエコーの話①

【傷付いた心】 土砂降りの雨の中、傘も差さず、ベンチに座っている一人の男がいた。 男の名前はギュスターヴ・カテブ。 レインボー部隊の隊員であり、軍医としても活躍している一人の男だ。ギュスターヴの顔には苦悶の表情がありありと浮かんでいた。 (…私…

【幸せになれない狩人/泣き腫らした夜】

【幸せになれない狩人/泣き腫らした夜】 〜幸せになれない狩人〜 時折、自分の過去を酷く恨む時がある。 自分は誰よりも苦労を重ね、生きるか死ぬかの世界で生き抜いて来た。しかし周りの奴らは笑ってのうのうと幸せそうな笑顔を浮かべている。 何で当たり前…

片想い狂詩曲

【片想い狂詩曲】 貴方を好きになったのはずっと前の話。 貴方をもっと知りたいと思うようになったのは最近のこと。 振り向いて欲しいと思っているのに、貴方には大切な人がいて。 俺にこの気持ちを伝える権利はあるのだろうか。 臆病者の俺は伝えることを諦…

今宵、月明かりの下で

【今宵、月明かりの下で】 *ジャッカルがバックに惚れる話。 ふと基地の外を散歩していれば、カナダからこのレインボー部隊にやってきたというセバスティアン・コテ…、通称・バックがベンチにもたれながら月を見上げていた。 ジャッカルはバックの近くまで…

夢のあと先(フューズ×カプカン)

【夢のあと先】 目を瞑れば、愛していたはずのお前は俺から離れていき、そして振り子のようにまた戻ってくる。 『お前が好きだ』 その言葉に嘘偽りなんて無かったはずなのに。またお前は俺の前から勝手に居なくなり、そしてまた戻ってくる。 『マクシム、お…

ゲリラ投稿⑦

グラズ×カプカンでシリアス。 【別離〜別れ道】 向かい合い、互いの瞳を見つめ合えばマクシム・バスーダはティムール・グラズコフの手を握りながら目を細めた。 かつては狩人と言われたこの男も今はただの病人に過ぎず、そしてかつての威厳などそこには存在…

ゲリラ投稿⑥

【穏やかな朝の日常】 ドクとルークで朝の日常。 朝、リビングに眠気まなこを擦りながら向かえば大好きな恋人が朝食を並べてニコリと微笑んだ。 「おはよう、ギュスターヴ」 「んっ…、おはようジュリアン」 昨夜は家に帰ってくるなり疲労で私も彼もすぐに眠…

ゲリラ投稿⑤

カプカン×グラズ 【kiss.missing you】 寂しいと思っていても、お前はいつだって平気な顔をして笑っていた。辛いなら辛い、寂しいなら寂しい、恋しいなら恋しいと口に出せばいいのに。 我慢強いお前は思ったことを口にはしてくれない。口にしてくれなければ…

ゲリラ投稿④

フューズがレインボー部隊に行くときの心情。 【今、旅立とうとする君】 心残りなんて無い。 俺はそんな風に思って毎日を過ごして、ただ殺伐とした日常に心を沈めていた。 それが当然なんだと、それが当たり前なんだと、周りの奴らは口を揃えて俺に言葉を吐…

リクエストは一時休止します。 作者の指が追いつかないです。 ごめんなさい。

【不機嫌な君】

【不機嫌な君】 ドミニク・ブルンスマイヤーは目の前に座るマリウス・シュトライヒャーの顔を見つめては小さなため息をつく。 「なぁ、機嫌直せって。エンジニアさん、ADS壊したことは謝る、ただワザとじゃないことは察してくれよ」 「お前の言うことなんて…

ゲリラ投稿③

【お弁当を忘れたフューズ君の話】 「あ、忘れた」 食堂で鞄を広げて居れば大切な人が作ってくれた昼食のお弁当を家に置いてきたことを思い出す。 朝方まで妻を抱き潰し、朝に弱いフューズは眠気まなこを擦りながら家を出てきた。 (…マクシム、起きてるかな)…

リクエスト⑤

【落し物】 ミュートとエコーでヒバナちゃんの落とした口紅で悪戯する話。 「何だこれ」 ミュートは廊下に落ちていた一つの落し物を手に取った。 一つの口紅だった。 入れ物には『今川由美子』と可愛らしいシールが貼られていた。ミュートは同僚であるエコー…

【love*fight!/風邪引きティムール】

【love*fight!/風邪引きティムール】 *『もう一度君に逢いに行く』のスピンオフ作品です。糖度高め。 1.love*fight! 特に何もやることがない穏やかな昼下がり。江夏優とティムール・グラズコフは和室に置いてある炬燵に入りながらテレビを見ていた。 「…

初恋ステンドグラス

キラキラと透き通るガラス細工はまるで歪な恋ゴコロ。手に取って落としてしまえば儚くも割れてしまう。 触れたら溶けそうなこの想いに名前をつけるなら『初恋』と名付けるのが一番だろう。 俺が初めて想いを寄せたお前に気持ちを捧げよう。口に出すには恥ず…

ゲリラ投稿②

【自覚する】 ドクは目の前でお昼ご飯を食べる歳下の同僚のルークに穏やかな視線を向ける。 自身はホットコーヒーを口に含み、次の任務の時に必要な書類に目を通す。ちらちらとご飯を美味しそうに頬張るルークを見て、ドクの口元には自然と笑みが零れ落ちる…

ゲリラ投稿①

【苺と彼】 イェーガーは深いため息をついて、目の前に座るバンディットを見つめた。 「お前俺のイチゴ食べただろ!!またそうやって人の好物を勝手に奪い去るんだから、この泥棒猫!」 「いいじゃねぇか、食べないお前が悪いんだから」 「そうやってお前は……

理想と現実の、最果てに

この世に在るのは、【理想】と【現実】。 一人はいつか訪れると信じている平和の為に瞳を輝かせる。 そしてもう一人は、理想なんて必要としない現実主義者であり続けるために冷淡であり続ける。 そんな二人の物語。 【理想と現実の、最果てに】 side,ルーク …

リクエスト④

【黒は白につけ込む】 リクエストでバンディットとジャッカル。弱みに入り込むバンディット。 「おいあんた、自殺願望でもあるのか?」 「…お前はGSG9の、ドミニク・ブルンスマイヤーか。夜分に不躾だな、人の居住スペースになんの用だよ」 「酷いぜ、あんた…

リクエスト③

【いつだって臆病な片思い】 リクエストでバンディットとイェーガーの話。少し切ない感じ。 夜、お互いの程よく散らかった部屋に酒を持ってくだらない世間話に花を咲かせるのがここ最近のマイブームだった。 俺は同僚で歳下のマリウスの部屋にお気に入りの酒…

贈り物と約束を

【贈り物と約束を】 *『もう一度君に逢いに行く』④の続編。日本で同棲を始めたエコーとグラズの話。 古い蔵の掃除をしていれば、昔懐かしい一個の時計が出て来た。あぁ、これは爺さんが婆さんに贈った奴だったよなーと小さい頃の記憶を思い出す。 「ティム…

リクエスト②

【狼な君、ジェラシーで】 リクエストで狼なルークくんと喰われるドク先生。 「ちょっ、ちょっと何するんだい?!私は今帰って来たばかりなんだけど!」 「…そんなこと、俺には関係ないよ。ギュスターヴ、俺の顔を良く見ろ」 帰って来ていきなり寝室に連れ込…

リクエスト①

【気がつけば】 リクエスト・ドク先生とエコーくんのお話。女体化プラス生理ネタあり。 ギュスターヴはふと医務室で眠る江夏の顔を覗き込んで口元に穏やかな笑みを浮かべた。 「可愛い寝顔してるんだからまったく…」 黒髪を撫でれば「うぅん」と江夏は眠たげ…

【もう一度君に逢いに行く】④

【もう一度君に逢いに行く】④ 「今日泊まるホテル取るの忘れたんだけど、お前の地元だろ?お前の家に泊めてくれよ」 再会したばかりの俺と優くんは公園から黙って手を繋ぎながら歩いていた。沈黙を破ったのは優くんからだった。 「…な、何もないよ…?」 「……

【もう一度君に逢いに行く】③

【もう一度君に逢いに行く】③ side.GLAZ 「逢いたいよ、もう一度君の隣で絵を描きたいんだ…」 君のために、もう一度描きたいんだ。 俺は故郷のウラジオストクの公園でキャンバスを広げて筆を走らせる。天候は晴れ晴れとしていて、透き通る空に優くんへの想い…

もう一度君に逢いに行く②

【もう一度君に逢いに行く】② side.ECHO 俺がお前を見送ってからどのくらい経っているだろうか。もう半年以上は経っているよな。 日本に帰ってくるなり、上司からこき使われるし任務を遂行するうえでティムールからの連絡にまともに返事をしてやることも出来…

もう一度君に逢いに行く①

【もう一度君に逢いに行く】 レインボー部隊が解散してそれぞれの国に戻ることが決まった日。グラズとエコーは空港でお互いの顔を静かに見つめ合っていた。 飛行機の搭乗時刻が刻々と近づいている中で、グラズ以外のスペツナズメンバーは気を利かせて先に搭…

ふゅーずくんのまとりょーしか

むかしむかし ふゅーずという きむずかしい おとこのこが おりました ともだちはおらず そっけない ふゅーずくんの おともだちは きかいだけでした あるとき ふゅーずくんは かんがえました ぼくも ともだちが ほしい ほんとうはみんなと… しかし しゃいな …

リクエスト募集(*´꒳`*)

いつも読んでいただいてありがとうございます、ちあきです(*´∇`*)! 拠点をpixivからこちらに移しても閲覧いただけて本当にありがとうございます( ^ω^ )! そこで一つ。 リクエスト募集します〜〜! pixivでも募集してましたがこちらでもリクエスト募集しま…

濡れる身体は至高の味(R18)

【濡れる身体は至高の味】 ジュリアンが通販で買ったという観葉植物を育て始めてから約一ヶ月。二人の寝室を囲うかのように植物は部屋を侵食していった。 (…困ったな…) ギュスターヴは部屋を見ながら深い溜め息を吐いた。シンプルな家具で統一されているお気…

お前を好きすぎる理由/照れ屋な君

【お前を好きすぎる理由/照れ屋な君】 1.お前を好きすぎる理由 エコーは無言でグラズの部屋に入ってくるなり、彼の腕を掴んで部屋を飛び出さんばかりに勢い良く歩き始める。 「ちょっ、優くん?!いきなりなに?!」 グラズが恋人の名前を小さく呼べば、エコ…

怒って?君が好きだから

1.エコー×グラズ『怒って?君が好きだから』 ①一夜限りの過ち グラズは二日酔いの影響でぐらつく頭を押さえながら自室へと戻っていく。スペツナズのメンバーで街に繰り出し、居酒屋を梯子した帰り。 同僚のタチャンカが裸でベッドに眠っているのを見たグラズ…