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【love*fight!/風邪引きティムール】

【love*fight!/風邪引きティムール】

*『もう一度君に逢いに行く』のスピンオフ作品です。糖度高め。


1.love*fight!


特に何もやることがない穏やかな昼下がり。江夏優とティムール・グラズコフは和室に置いてある炬燵に入りながらテレビを見ていた。

「本当に炬燵ってすごいよねぇ、俺の母国にはこんな便利な物なんてなかったよ」

「そうか?まあ、日本の伝統的な生活家電だよ。しっかしこんなニュースばっかり見てお前はつまらなくないのか?先生は大変だね」

「つまらなくないよ、目の前に優くんが居るから。平日しか休み合わないから優くんと過ごせる時間だったら何をしていても俺は退屈じゃないよ?優くんは…俺と一緒に居るのやだ?」

「…嫌だったら、隣に居るわけないだろう?ばっかじゃないの。ティムール、お前が好きだから此処に連れて来たこともう忘れたのか?」

「ううん、忘れるわけない。あの時のことは一生忘れないよ。優くん、俺を此処に連れて来てくれてありがとう」

「…うん、それで良い」

何故か二人の間にはむず痒い甘い空気が漂い始めていた。ティムールは江夏の顔を見つめてニコリと微笑んだ。

そんな笑顔を見た江夏はテーブルに置いてあったテレビのリモコンを手に取り、テレビの電源を切ってしまう。

「テレビ見てたのに…、何を…」

「ティムール、テレビばっかりじゃなくて俺にも構えよ?それとも悪戯していいわけ?最近、ご無沙汰だったもんな」

「えっ…?!何を…」

「まあまあ、お前はそのまま炬燵であったまってな。俺が少し気持ちよくなる悪戯をしてやるからさ」

江夏はそういうと炬燵の中で伸ばしていた足をティムールの下腹部付近まで近づけて、つま先で股間を弄り始める。

ティムールは顔を真っ赤にしながら江夏の顔を睨み付ける。

「ちょ、馬鹿じゃ、あ、んっ、…!」

「あれ、少し声が漏れてるぜ?もしかして抜いてなかったのか?可愛い声出すなよな、もっと強く弄ってやるよ」

江夏はつま先に少し力を入れてティムールの性器をより強く弄り始めた。その行為に同調するかのように下腹部は硬さを増して行く。

「ゆっ、優くんってば…、ちょっ、強いって、無理っ、もぅ、馬鹿っ」

「じゃあどうして欲しい?お前の口からお願いしろよ。ティムール、お前は俺にどうされたいんだ」

「…直接っ…、直接俺に触れてよっ…!足なんてやだっ、優くんの手で触って欲しい」

「はい、良く出来ました。ティムール、暴れるなよ?」

江夏はそう言うとティムールを背後から抱きしめて下腹部に手を伸ばす。触れれば分かるほどに硬度は増していて辛そうだった。

ティムールの履いていたジーンズのボタンとファスナーを開けて、江夏は下着の中に手を入れて性器に触れていく。

「…暴発寸前じゃないか」

「し、仕方ないじゃんっ…!最近お互いに忙しかったんだから…、優くんに今触れられてると思うともう我慢出来そうにない…」

「…すごい先走りで濡れてる。ティムール、俺のこと好きだろう?」

「だ、いすきっ…、優くんが好きだからこんなになってるの、もっと触って?君にぐちゃぐちゃに…」

「言われなくてもそのつもりだけどな」

江夏はティムールを背後から抱きしめながら性器をしごいていく。お互いの体温と炬燵の温度で温まったティムールの色白な顔は真っ赤だった。

(…可愛すぎる…)

「んっ、んぅっ…!ゆうくんっ、ゆうくんっ…!はぁ、あ!で、ちゃうから、もう出るっ…、んっ、あっ、あぁ…」

ティムールは我慢出来ず、江夏の手の中にたっぷりと精を吐き出した。それを江夏は拭うと口元ににやりと笑みを浮かべて囁いた。

「…可愛い。ごめん、俺も我慢出来ない。ティムール、テーブルに手をついて尻を突き出して?お前に挿れたいっ…」

「う、んっ、優くん…おいで??」

「解さなくても大丈夫か?…って何ですんなり入るんだろうなぁ?ティムール、もしかして後ろを自分で慰めていたのか?」

「あっ、んっ、駄目だった…??」

「駄目じゃないけど、愛撫するのは俺の役目だって何度も教え込んだよな?まあいいよ、ティムール、どうされたい?」

「つ、強く後ろから突いてっ…」

「本当にお前は好きだよね、強いの」

「優くんにされるから気持ちいいのっ…、お願い、俺を気持ちよくしてくださっ…、あっ…!」

「最高の殺し文句をありがとう、ティムールの中をいじめさせていただきます。ほら…、すごい中濡れてる。お前って本当にエロい身体してるよな」

「あ…っ、ゆうくん、ゆうくんの久しぶりだから、気持ちっ…」

「俺も気持ちいい」

「もっ、もうっ、ごめんなさっ…、いきそっ…、はっ、あぁ、んっ…!」

「…いいよ、ティムール。後ろだけでいけよ?すっげぇ可愛い。可愛いよ、俺だけのティムール…」

「んっ、ゆうくんっ…、すきっ、大好きっ…」

ティムールは江夏から与えられる快楽と口付けで蕩けそうな恍惚とした表情を浮かべて達していった。まだまだ休めそうにないと目を閉じて、二度目の快楽に身を任せていった。

 


「ほら、風邪引くから肩まで浸かれって。折角風呂が広いんだからさ」

「うん…、優くんってば何度も中に出してくるから…。少し身体が怠い…」

江夏とティムールが暮らす日本家屋に付いている風呂は無駄に広い。気が済むまでティムールを抱き潰した江夏は少し拗ねたティムールと共に湯船に浸かっていた。

「久しぶりにお前を抱いたから歯止めが効かなかった。ティムール、俺はお前と暮らし始めて休みはあまり合わないし何もしてやれてなかった。だからなのか、余計にお前を求めてしまったんだ。あまり拗ねないで欲しい」

向かい合って湯船に浸かっていればティムールは江夏の身体を静かに抱き寄せて、甘えるように身体を任せていく。

「…別にもう拗ねてないよ、優くん。俺も優くんにずっと触って欲しかったからその、久しぶりで恥ずかしかったんだ。しかも何回も中に出されてびっくりした。優くん、これからも甘えてもいいかな、俺には君だけだから…」

「当たり前だ。俺以外に甘えようとしたら怒る。ティムール、ずっとずっと側にいて。俺はお前が大好きなんだから」

「俺も君が大好き、優くん、大好きだよ」

ちゃぷんと湯船に張られたお湯が波を作って排水溝へ流れていく。ティムールと江夏は湯船の中で抱きしめ合いながら長い口付けを楽しんでいった。

 


2.風邪引きティムール


「大丈夫かティムール」

「…うん、薬が効いて来たから大丈夫だよ。優くん、移ってしまうから離れてないと」

「…俺の所為だから側に居させろ」

「分かった」

昨夜、身体を重ねた後にまたお風呂で上気せるまでティムールを抱いてしまった江夏はティムールに風邪を引かせてしまった。

ぐったりとしたティムールを病院に連れていき、ただの風邪だと診断された時、江夏の顔は安堵の色でいっぱいだった。

ティムールは隣で本を読む江夏に手を伸ばして彼の顔を見つめて愛しげに呟いた。

「優くん、少しだけ甘えてもいいかな?その、手を握って欲しいんだ…」

「あぁ、構わないよ」

江夏は本を置き、ティムールの色白な手を取り握り締める。ティムールは江夏の顔を見つめて嬉しそうな笑みを浮かべた。

「…俺ね、優くんに出逢う前までずっと一人だったんだ。宿舎で暮らしていた時、誰一人俺に近寄ってくる人なんて居なかった。それがもう、懐かしく感じるよ」

「レインボー部隊か、懐かしいな。あの部隊が無ければ俺たちが出逢うことも、こうして一緒に暮らすってこともなかったんだろうな」

「そうだね。こうやって大好きになった人が看病してくれて側にいてくれるだけでも俺は嬉しいんだ。優くん、俺は君に迷惑ばかりかけてるし、これからも甘えてしまうかもしれない。こんな俺をこれからも好きで居てくれる?」

「…馬鹿だなぁ、答えは一つなのに」

江夏はティムールが眠る布団に潜り込んで彼の身体をぎゅっと抱きしめた。

「優くん…?!」

「これからもお前は俺の隣に居ればいい。そして甘えろ、お前と同じ気持ちだから不安になるな。…早く風邪直せよ、お前に触れたいんだから」

「う、ん…、分かったよ…」

すーっと穏やかな寝息へと変わって行く。薬が効いて来たのだろう、ティムールは眠ってしまったようだ。

江夏はティムールの頭を優しく撫でて自身も瞳を閉じて行く。

明日元気になったらこいつの為にお粥でも作ってやって甘えさせてやろう。

元気になれよ、お前には笑顔が一番だから。

ティムールへの想いを馳せながら江夏もゆっくりと瞳を閉じていったのだった。