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風邪引きワンコとお医者さま

【風邪引きワンコとお医者さま】

 

「ほーら、ルーク!風邪引いてるんだから起きちゃ駄目じゃないか。お粥は食べれるか?口を開けなさい」

「え…?あ、あーん…」

「はい、良く出来ました。まったく君は若いからって無茶をするんだから。今日は一日私が看病してあげる」


ジュリアン・ニザンの風邪が発覚したのは昨晩のこと。いつもより顔色が優れないことに気がついた恋人のギュスターヴ・カテブはすぐにジュリアンの看病を始めた。

処置が早かったために高熱は微熱まで下がったが、普段から健康優良児であるジュリアンにとって、微熱ですら辛いものだった。

ギュスターヴが作ったお粥をジュリアンは彼自身に食べさせて貰いながら彼の瞳を見つめた。

「…何だか恥ずかしい」

「そうか?私は何だか楽しいけれど。君には早く元気になって欲しいんだ。じゃないと…ほら、ね?」

何だか意味深な言葉を呟いたギュスターヴをジュリアンは数秒遅れて顔を赤くしながら睨んだ。

「あ、貴方って人は…!」

「君だって私を抱けないのは辛くないのか?…私は辛いよ、大好きな君になら毎日抱かれたいと思ってるんだから。…こんな私は嫌い?」

ブラウンの瞳は微かに揺れている。

…ほのかな欲情の色がちらちらと。

 

「…風邪、移っちゃう」

 

我慢を知らない軍医は大好きな恋人を求めるかのように、そっと彼に手を伸ばして囁いた。

熱で言うことを聞かない身体を無理やり起こしてジュリアンはギュスターヴの身体を抱き寄せた。

 

「貴方はお医者様なんだから、風邪なんて引いたら…」

 

「…その時は、君が看病して?ね?」


ギュスターヴはジュリアンをゆっくりと押し倒して首筋に舌を這わせていった。


***


「熱が有るからこんなに反応しているの?ジュリアン、気持ちいい?」

ベッドの上でギュスターヴはジュリアンの熱に舌を這わせながら彼を上目遣いで見つめた。

ジュリアンは口から熱い吐息を漏らしながら一生懸命自身を咥え込むギュスターヴの頭を優しく撫でる。

「んっ、うんっ…、貴方は本当に、本当にっ…」

「すごいね…、いつもより濡れてる。私が舐めてることに興奮してくれてるのか?…風邪引きの身体には酷かも知れないけれど、一回出しなさい…」

ギュスターヴはジュリアンを熱を歯で甘噛みしながら喉奥まで咥え込み、そして愛しげに吸い上げた。

「っ…、出るからっ…」

「………っ、熱いな…」

ジュリアンから吐き出された白濁を惜しみなく飲み干すギュスターヴはジュリアンの顔を愛しげに見上げた。

官能的に濡れた唇の赤、
僅かに羞恥に染まる頬、
…この人は本当に可愛い。

「ギュ、ギュスターヴ…?」

「出したばかりなのにまた反応してる、若さってすごいね。ジュリアン、君は何もしなくていい。私が勝手に動くから…」

「あっ…!ちょ、ちょっと…」

「静かにしないと身体に響くだろう?」

ギュスターヴは自らジュリアンに跨り、そっと腰を沈めていく。

ジュリアンの熱は意図も簡単にギュスターヴに飲み込まれていき、そして包み込まれて行く熱と快楽にジュリアンは甘い声を漏らしてしまう。

「あっ、あっ…、ギュスターヴっ、ギュスターヴっ…」

「熱のせいか?…いつもより君のがすごい大きいよっ…、ジュリアン、私は君が大好きだから…、だからこんなにも君を求めてしまうんだ、こんな私は嫌い?」

….嫌い?

…いいや、むしろ…。

…むしろ、愛しくてたまらないんだ。

ジュリアンは快楽に溺れながらギュスターヴの腰を掴んで彼の奥深くまで自身を押し込んでいく。

「貴方を嫌いと思ったことなんて、一度も無い。俺は貴方が大好きだっ、ギュスターヴ…」

「うっ、んっ…、ありがとう、ジュリアンっ…、はっ、あぁ、ん、すごいよっ、ジュリアン…!君のが私の良い所をっ…」

「締め付けないでっ…、貴方の中に…!」

「良いよっ…、君が欲しい…、好き、大好きっ…」

ジュリアンは小さく身体を震わせながらギュスターヴの中に熱を解き放つ。愛しげにジュリアンの唇にギュスターヴは小さく口づけを施していった。

 

***


朝日がちらちらとカーテンから覗きこむ。

「ん…朝?」

昨夜からの倦怠感は無くなっており、熱も引いていた。ジュリアンは目を覚ませば隣で眠るギュスターヴの顔に優しく触れた。

「まったく貴方は…本当に…」

昨夜の情事を思い出し、一人で顔を真っ赤にするジュリアンに気がついたのかギュスターヴもぱちりと目を開けてジュリアンの顔を見つめた。

「おはよう、ジュリアン…」

「…おはよう」

「熱、大丈夫か?」

「俺は大丈夫…、まあ今日も休みだからゆっくり寝るよ。そういうギュスターヴは風邪移ってない?」

「私は大丈夫だよ。…それにしても、熱を出した時の君は狼のようだった。君は覚えていないだろうけど、私の身体中、赤い跡だらけだ…」

ジュリアンは一度ギュスターヴの中で達したあと、記憶が無くなるまでギュスターヴを抱き潰したようだった。

「ご、ごめん…」

「いいよ、君が元気になったならそれが一番だからね。ジュリアン、私が風邪を引いたら君が看病してくれるんだよね?」

「あ、当たり前じゃないか!」

「…寒いからもう少し寝よう、ほら、風邪の前兆かも知れないから。ジュリアン、抱き締めて?」

「まったく貴方って人は可愛いんだから」

もう一度眠るためにジュリアンはギュスターヴの身体を抱きしめながらベッドに横たわる。

心地良い体温がじわりと互いの身体に溶け込んでいく。歳上の愛しい恋人の穏やかな寝息が聞こえてくる頃、ジュリアンはギュスターヴの頬に口づけを施して瞳を閉じていった。