穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

secret*days


【secret*days】

 

「誤射に注意しろよ、ルーク」
「は、はい…」

GIGNの射撃場に居るのはGIGNの軍医であるギュスターヴ・カテブことドクと、その相棒である恋人であるジュリアン・ニザンことルークである。

ここ最近、射撃の腕が落ちてしまったルークはドクに射撃の練習を見てもらうことにした。

本来であれば専門外のことではあるが恋人からの頼みであれば断れるはずもなく、ドクはルークと共に射撃場に居たのだ。

「…それにしても何処が下手なのか私には分からない。ルーク、充分に君は射撃の腕はいいと思うが…」

銃のメンテナンスをしているルークにドクが声をかければ、ルークは銃のメンテナンスをやめてドクの顔を真っ直ぐと見つめる。

「貴方に何かあった時に守れないのが嫌なんだ」

青い瞳は力強さと輝きで煌めいていた。ドクを見つめるルークはいつだってドク自身を愛しげに、そして大切そうに見ていた。

「私だって君に何かあったら嫌なんだ。だからその為にきつい訓練だって乗り越えて来たんだ。ルーク、君は自身が弱いと卑下するが私から見たら君は強くて逞しい。充分に努力をしている姿を私は知ってる、だから…」

「…ギュスターヴ、今は仕事中なのに…」

ルークはドクの名前を愛しげに呟けば彼の腕を掴んで己の身体に閉じ込めてしまう。

…じわりとルークの体温がドクのアサルトスーツ越しに伝わってくる。それと同時に穏やかな鼓動と彼の匂いに包まれていく。

ドクはルークの背中にそっと腕を回して彼の耳元で囁いた。

「…ジュリアン、私は君の努力している所や一生懸命な所、そして優しい笑顔が大好きだよ」

「…うん」

「毎日一生懸命、みんなが帰った後も訓練したり銃のメンテナンスをきちんとしたり、何かに一生懸命になっている君を私は見て来た。そんな君だから私は惚れてしまったんだ。だから、少しは自分に自信を持ちなさい。それとも私が君を好きなことは君の自信にはならないかな」

ドクの言葉を聞いたルークはより彼を強く抱きしめて呟いた。

「…貴方にそこまで想って貰えているのに俺はまだ弱い。だけどギュスターヴ、貴方が俺を想って好きと言ってくれたことはその、正直に嬉しくてたまらない。相棒以上の関係から恋人になれた時は夢だと思った。ギュスターヴ、俺は貴方に見合う存在か?」

ルークの言葉を聞いたドクは彼の瞳を真っ直ぐ見つめて簡単にだが言葉を返した。

「…君に価値なんかつけられない。私にとってジュリアン、君は最高の相棒であり恋人なんだから。だからジュリアン、自信を持ちなさい。そしていつも見たいな笑顔で居てくれ。私の幸せは君の幸せだから、ね?」

「ギュスターヴ、貴方に出会えて本当に良かった。俺、少しだけ辛かったんだ。銃の腕が落ちて貴方を守れなかったらどうしようとかそんな不安ばかり抱えていたけどもう大丈夫。貴方の言葉と気持ちが俺の支えだ。…愛してるよ、ギュスターヴ…」

「うん、私も君を愛してる」

射撃場には二人きり。

夕焼けが射撃場で抱きしめ合う二人を淡く照らしていく。やがて唇が重なり合うころ、夕焼けは沈み、夜になるだろう。

どんな事があったとしても二人の想いが潰えることはない。

お互いを大切にし、そしてかけがえのない毎日を共に過ごしているのだから。