穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

泣きじゃくる理由

バンディットとイェーガーの話。


【泣きじゃくる理由】

 

「怒るなってーの。さっきから謝ってるのにお前は何に怒ってんだよ、マリウス」

「…言いたくねぇ」

「可愛い顔が台無しだぜ?なぁ、俺に対して不満があるならきちんと言葉にしてくれないと分からないじゃないか」

「…言った所でお前が改善するとは思えない。俺はそういうお前の口だけな所に怒ってんだ」

マリウスはドミニクの顔を見ずに声を荒げて呟いた。二人きりの部屋に漂う沈黙にドミニクは小さく溜息をついてしまう。

原因が分からず、昨夜からマリウスはドミニクと口を聞こうとはせずにいつも以上に不機嫌そうな表情を浮かべて過ごしていた。

ドミニクはマリウスがここまで不機嫌になり怒る理由が分からなかった。いつだってマリウスはプライドが高い人間だから不機嫌に見えてしまうがただの意地っ張りというのもドミニクは理解していた。

しかし今回ばかりは違う。

朝からドミニクの顔も見ず、視線すら合わせようとしない彼をドミニクは謝って宥めようとした。

「…なぁ、子どもじゃないんだからちゃんと理由を話してくれよ。いつまでそっぽを…」

「だったら、だったら約束の一つ守れよ…!ずっとお前は『忙しい』ってのを理由にして俺を抱こうとしなかったじゃないか…!俺は昨日の朝、お前にきちんと聞いたよな?『今晩したいんだが大丈夫か?』って。お前は頷いていたけど結局先に寝やがって。一人で慰めた俺の身にもなれってんだ!この馬鹿ドミニクっ…!」

瞳に涙をいっぱい浮かべながらマリウスはようやくドミニクの方を振り向き胸を叩きながら子どものように泣きじゃくった。

ドミニクは小さく溜息をつきながら泣きじゃくるマリウスを優しく抱き締めて頭を撫でて囁いた。

「…ごめん、それは俺が悪かった。昨日までずっと任務が忙しくてお前のこと蔑ろにしてた。マリウス、お前が自分から誘ってくれるなんて滅多にないのに寝て悪かった。お前が怒るのも納得したぜ、マリウス、本当に悪かった」

ドミニクの言葉を聞いたマリウスは涙で濡れた瞳でドミニクを見上げながら小さな声で囁いた。

「…じゃあ今すぐここで俺を抱けよドミニク。俺に許しを乞うくらいならお前のそれで俺がぐちゃぐちゃになるまで虐めて気持ち良くしろ、それでチャラにしてやる…」

「お前なっ…!!」

「ドミニク…、ほら、俺が欲しいって顔してるじゃねぇか。いいぜ、好きにしろよ」

泣き顔のマリウスは何処か清々しく、そして艶っぽい表情を浮かべてドミニクの背中に腕を回した。

(っ…くそ、マリウス…)

ドミニクは保っていた理性を全て投げ捨ててマリウスの身体をソファに沈めて彼の首筋に甘く噛み付いていった。


***

 

「マリウス…、乳首弄っただけで硬くしてるけどそんなに俺に弄られるの好きなのか?」

「あっ…、お前が抱く度に弄るからっ、んぅっ…、はぁ、んっ…」

ドミニクは狭苦しいソファの上でマリウスを組み敷き彼の華奢な上半身に指を這わせながら敏感な突起を指で弾いては摘んで遊んでいた。

「すごいな、昨日一人でしたんだろう?なのに下着濡れてる。なぁマリウス、俺お前が一人でしてる所見たいな。見せてくれたら言うこと何でも聞いてやるから、な?」

「はっ…、悪趣味っ…」

「そんな悪趣味な男に乳首弄られて硬くして先走りで下着をぐちゃぐちゃに濡らしてるマリウスには言われたくない。ほら…しろよ」

そう言うとマリウスは嫌々ながら下着から自身の硬くなった性器を取り出しておずおずと手で擦り始めた。

「ド、ドミニクっ…」

「ん?」

「お前が弄るから…こんなに…」

「俺のせいか?…お前が興奮して濡らしたんだろう、勝手に人のせいにするなよ。変態マリウスくん?」

「やっ、そんな意地悪っ…」

「こうやって俺に意地悪なこと言われて発情して興奮したから一人で抜いたんだろう?なぁ、教えろって…」

マリウスの耳を甘噛みしながら低い声で囁いたドミニクの顔は悪戯を楽しむ子どものように酷く無邪気で楽しそうだった。

言葉で巧みに耳を犯されながらマリウスはおずおずと手で擦り始めた性器を握る手に少しだけ力を込めて扱き始める。

「はぁっ、んっ…、や、気持ちっ…!」

「…良いのか?変態」

「うっ、あっ…、む、り…ドミニクっ…出るっ…、あっ、んぁ、あぁぁっ…!」

マリウスは限界を迎えたようでたっぷりとドミニクの身体に白濁の液を吐き出した。濃い白濁の液を見てニンマリと笑ったドミニクは自身の熱を帯びた性器を下着から取り出して潤滑油の代わりに性器へと塗りたくった。

「っ、何をっ…!」

「んー?お前の中に挿れる為の準備だよ。マリウスご褒美だ。生で挿れてあげる。お前すげぇ期待してるだろ?」

「うっ…ん…、ドミニク…早く…」

「急かすなよ、バーカ」

ドミニクはマリウスの膝を掴んで押し広げ、自身の硬くなった性器をゆっくりとマリウスの中へと押し進めて行く。

慣らしていないはずなのに、マリウスの尻はすんなりとドミニクの性器を受け入れて行くではないか。

「あっ…、あっ…!ドミニクのっ、ドミニクのがっ…」

「マリウスくーん、お前もしかして昨日尻も一緒に弄りながら一人でしてたのか?俺慣らしてないのにすんなり入ったからさぁ。マリウス、どうだ?俺の生で感じる気分は」

「うっ…ん、熱くて…硬くて、気持ちっ…」

「ぐちゃぐちゃにされたいんだろう?お前に言われなくても最初からそのつもり。マリウス、動くよ」

「はっ、んっ…!んぅっ、あぁ…、や、やだっ…」

「嫌?…お前なぁ、嫌なら俺のをそんなにきつく締め付けるなよ?嬉しいんだろう、俺に抱かれたくて仕方ないって顔してる」

「う、んっ、お前のすげぇいいよっ…、ドミニクっ、ドミニクっ…!もっと良くしろよぉ…」

マリウスは乞うように、そして求めるかのようにドミニクの性器をぎゅっと締め付けて彼にキスを施した。

それに答えるかのようにドミニクはマリウスの最奥、もっとも彼が敏感に感じる所を抉るように突いていく。

「ん、ふぐぅっ、あんっ…ド、ミニクっ…おかしく、おかしくなっちまうからぁ…!もっ、やらぁ…!」

「気持ち良くておかしくなっちまうって?マリウス、それはお前自身が望んだこと。本望じゃないか。最高に可愛いよ、可愛い…、俺だけの、俺だけのマリウスっ…」

「ぁ、うっ…、あぁっ…、もう、駄目っ…、限界だっ…ドミ…ニクっ…」

「俺も限界だっ…、マリウス…!くっ、あ、あっ…」

マリウスの甘く、そして切ない声と締め付けでドミニクは限界を迎えて彼の中にたっぷりと熱を注いでいった。力が抜けたドミニクはマリウスの胸に倒れこみ、やがてうっとりとしたマリウスの顔を見つめて彼に優しく口付けた。

***

「いってぇ…」

「大丈夫か?ほら水でも飲め」

「あ、あぁ…ありがと」

久しぶりに身体を重ねてたっぷりと互いを求め合った後の睡眠ほど気持ちの良いものはないだろう。

マリウスはドミニクに腕枕をされたまま熟睡していたようで、目覚めて彼が水を差し出したことでようやく自身が起きたことを思い出す。

「…ドミニク、怒って悪かった」

マリウスはペットボトルをベッドの端に置いてぽつりと呟いた。ドミニクはくしゃりと寝癖のついたマリウスの髪の毛を撫でながら微笑んだ。

「別にいいよ。…今こうして仲直り出来て俺も嬉しい。マリウス、俺も悪かった。今こうして仲直りしてくれたけどもともとは俺が悪いんだし。久しぶりにお前を抱いて分かった。俺はお前が大好きだ」

ドミニクの言葉にマリウスは顔をくしゃりとしながら子どものように無邪気な笑顔を彼に向けた。

そしてゆっくりと瞳を閉じれば望んでいたもう一つの熱…、唇の体温が自身の唇に重なっていく幸せを感じながらドミニクの広い背中に再び腕を回していった。