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穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

彼シャツ

【彼シャツ】

モンターニュとドクのお話。

 

「ギュスターヴ、早く入れっ!」

「済まないなジル…」

天候の変化が多いこの季節、ギュスターヴはジルの自宅で宅飲みをするべく二人で仕事帰りにスーパーに寄ってジルの自宅に向かっていた。

するといきなり豪雨になり、激しい雨が二人を襲う。ずぶ濡れになりながらジルの住むマンションまで走った二人は息絶え絶えになりながら部屋に入る。

「風邪を引くから先にシャワーでも浴びろ、タオルと着替えは洗面所に置いといてやるから」

ジルはギュスターヴにシャワーを貸してやればリビングに向かう。ギュスターヴは小さな声で「ありがとう」と呟いた。

 

ギュスターヴとジルは親友同士で付き合いも長い。年齢はジルの方が歳上だが、お互い独り身で話題も何かと合う。

今日だって珍しく次の日の休みが重なったからジルがギュスターヴを宅飲みに誘ったのだ。

「はぁ、まったく災難だぜ…」

ジルはリビングのソファーに座りながら悶々としていた。理由は簡単で、ジルはギュスターヴを親友以上に思っていたのだ。そんなギュスターヴの雨に濡れた姿が思った以上にジルに衝撃を与えた。

部屋を暖め、先にワインを開けて理性を保つために口に含む。ギュスターヴが選ぶワインはいつだって最高に美味しいし、彼が作るツマミも良く酒に合うのだ。

「…これしか着替え無いけど、大丈夫だよな…」

ジルはクローゼットから一枚のワイシャツと新品の下着、そしてバスタオルを持って洗面所に向かった。

 


ギュスターヴはシャワーを浴びながらどんなツマミを作ろうか考えていた。一週間に一回のペースで行われるジルとの宅飲みはギュスターヴにとっても癒しであり、楽しみだった。

「ふぅ、ジルにお礼を言わなければ…」

ギュスターヴはシャワーを浴び、洗面所に用意されていたタオルで身体を拭く。ふわりと香るジルの匂いにギュスターヴは自然と顔を赤らめながら頭、身体、と上から拭いていく。

ギュスターヴもジルを親友以上に大切に思っていた。いっそ二人きりになるのなら思いを吐き出してしまおうと考えていたのだ。

新品の下着とブカブカのワイシャツを着ながらギュスターヴは彼が居るリビングに向かった。


「ジル、ありがとう…」

「…おう、って…!!え、えぇ?!」

「ジル?!どうした?」

「いや、シャツデカすぎたよな…」

「構わないさ、ありがとう」

「礼には及ばんさ、す、座るか?!」

「あぁ、失礼するよ」

ギュスターヴがシャワーを済ませてリビングに来た瞬間、ジルは彼を直視出来なくなってしまう。理由は至極簡単で、ギュスターヴの格好があまりにも艶やかだったからだ。

濡れた髪の毛に、ほんのりと赤い頰、そして下着が隠れるくらいのだぼっとしたワイシャツ姿だ。

…こんなにも三〇代が可愛いなんて。

様子のおかしいジルを心配したギュスターヴは彼の瞳を覗き込む。

「ジル?大丈夫か?」

「あ、あぁ…」

「なら私の目を見てくれ、いつもの君らしくない。私が何かしたなら謝るから…」

ギュスターヴは潤んだブラウンの瞳で上目気味にジルを見つめる。ギュスターヴの胸元がちらりと見え隠れし、自分と同じ匂いを纏う彼をジルは我慢出来ずに抱き竦めた。

「お、お前は何も悪くない!」

「なら何で私を見てくれないんだ…」

ギュスターヴは声を震わせる。ジルはそっとギュスターヴの手を取り、それを下腹部まで持っていく。

「…お前のシャワー後のそんな姿見て反応してる俺に見られたら気持ち悪いだろっ…、俺はギュスターヴ、お前が好きなんだ、こう言う意味でも、恋愛的な意味でも」

ジルは長年溜め込んだ思いを吐き出した。するとギュスターヴは彼の反応している下腹部をズボン越しにすっと触れながら呟いた。

「…ジル、私も同じ意味で君が好きなんだ」

「だからって、今触る奴が居るか?!」

「なら私のにも…」

「お前な…」

「ジル…、君が好きだよ…」

ギュスターヴは彼のズボンのファスナーを下げて反応している性器を取り出して触れていく。

そしてジルもギュスターヴの下着から性器を取り出してお互いに愛撫し合う。ぬるぬるっと濡れた先端を擦り合えば一人で慰めるよりも倍の快楽が二人を襲う。

「あっ、ジルっ…、ずっと君が好きだったよっ…、これからも、好きで居てもいいっ…?」

「あぁっ、構わんっ…、うっ、くっ…!」

「んっ、も、もう出るっ…」

「俺もだっ…、あっ、う、くっ…!」

違いの手に熱を吐き出した二人は瞳を見つめ合い唇を重ね合う。熱い吐息を漏らさぬように優しくゆっくりと唇を重ねて行った。

 


「…まさか、両思いだったとは…」

「そ、そうだな…」

しばらく経ってから酒とツマミを並べて二人は酌み交わす。数時間前の行為に関しては合えて口に出さず互いに見つめ合えば笑顔が溢れた。

「ジル」

「ん?何だ?」

「…私は君になら何をされても構わないとずっと思っていたよ。だからその、反応してくれて良かった。…恥ずかしかったけどね」

ジルは飲んでいたワインを吹き出しそうになるのを堪えながらギュスターヴの頭をぐしゃりと撫でた。

「俺はお前に出会った頃から一目惚れだったけどな。ギュスターヴ、これからも側に居ろよ、側を離れるな…」

「あぁ、喜んで」

溢れる笑みは何よりも幸せな今を象徴する輝きを秘めていたのだった。