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穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

エコグラ・グラエコ 過去作


【嫌いだよ、お前なんて】

 

 

「ふっ、んっ…、あっ…」

「ほら、お前の大好きな僕のペニスだ。しっかり咥え込め。奥までしっかり挿れろ、この役立たず」

「んぐっ、ふっ…、ん、あ」

ティムール・グラズコフの趣味、それは一度仲良くなった人を大切にして自己犠牲すら厭わないほどに奉仕すること。

日本のSATから来た江夏優はそんなティムールの優しさにつけこんで毎晩、彼に口淫をさせている。

「気持ち良いんだろう?僕は決してお前の尻の穴になんか挿れてやらない。ティムール、僕に口内を犯されて幸せだろう?…ふん、この変態」

こくりとティムールは色素の薄い瞳から涙を流しながら頷いた。

だらしなく垂れる唾液と、
ほんのり赤く染まる頬、
そして生理的に浮かぶ涙。

これほど江夏の身体を刺激するものがあっただろうか。

「あー、お前の澄まし顔を汚したいなぁ。ティムール、お前はどうされたいの?」

口から一度ペニスを引き抜かれたティムールは残念そうな顔で江夏を見上げる。

「き、君がしたいようにしていいよ、俺は何だって…」

「本当にお前ってウザいよ、僕がお前を相手していること自体がそもそもおかしいんだ。…汚してやる、ほら、咥えろ、変態」

問答無用で江夏はティムールの頭を掴み、一度引き抜いた自身のペニスを喉奥まで突っ込んだ。

「ぐっ…、ふっ、んっ…!」

「もっとしっかり咥え込め、この役立たず。お前の口は何のために付いてるんだ?話すため?食べるため?…ふん、僕のこれを咥えるためだろ?自分の立場を理解しろ」

「んっ、ふぁ、くっ、んぐぅっ…!!」

この泣きそうな表情、かなり堪らない。

やばい、やばいよ…。

「ほーら、もう出そうだから僕の精液受け止められるよな?ぶっかけてやるよ…っ!うっ、ぐっ…、んっ…」

「あっ、優くんのっ…、あったかい…、んっ…」

限界を迎えた江夏のペニスからは白濁の液が大量に溢れてくる。もちろん、口の中では吐き出さずティムールの顔にすべてかけたのだ。

吐き出した後の熱の余韻を感じながら美味しそうに舐めるティムールを、江夏は罵るような瞳で見つめた。

「もうお前は用無しだ、さっさと出て行け。…目障りだ」

「何で…そんな意地悪を言うの…?」

精液に汚れた顔を綺麗にしながらティムールは瞳に涙を浮かべて江夏を見つめた。

「お前が嫌いだからに決まってるからだろう?馬鹿だな、お前」

「俺は君をっ…、優くんがっ…」

「…いいから出て行け。お前にはもう用なんて無いから」

脱いでいた洋服を投げてティムールに出て行くように促した江夏を、ティムールは涙を拭いながら見つめて一言だけ呟いた。

「俺は君を愛してる。…また、来るから」

静かに呟いて、ティムールは江夏の部屋を後にする。

江夏は独りになった部屋の中、ベッドにぼすんと身体を沈めて小さく囁いた。

 

 

 

「これ以上、僕の心に入ってくるんじゃない。…もう、後には引けないんだ」

小さな囁きは誰にも聞こえることはなく、虚空の中に消えていった。

 

 

【好きなんだよ、君のことが】

 

 

「ティムール、こんなことして許されると思うのか?!離せよ、役立たずっ…!」

「俺は君に何を言われても動じないよ、今から優くん、君は俺に抱かれるんだから」

ベッドに縛られる手首はきつく、決して簡単には解けないようになっていた。

「優くんって鈍感だよね。夕食の時にみんなの前でヘラヘラしてるから飲み物にこっそり入れた睡眠薬に気がつかないんだから。可愛いね」

ニコニコと微笑む目の前の男の瞳は獲物を狩るような、まるで『狙撃手』の鋭いものだった。

「俺にさんざん屈辱的なことしてくれた罰だよ。俺は優しいから簡単には君を手放しはしない。もちろん、俺が受けた屈辱を君にもあげるから」

抵抗の出来ない江夏は自身よりも歳下のティムールを強く睨みつける。

しかしそんな彼の抵抗は意味を成さない。

「お前何食わぬ顔してるんじゃねぇ、許さないぞ」

「…減らず口叩く余裕なんて、無いよね?」

「んぐっ、ふっ…!」

ティムールは江夏の唇に強引に唇を重ねていく。唇の熱さと、割り込んで来る舌の感覚に脳が溶けてしまいそうだ。

「んっ、はっ…、お前っ…化けの皮剥いでやるっ…!」

「やれるものならやってみて?…優くんには無理だよ。本当の君は優し過ぎるから。ほら、キスだけで勃起してる。散々俺のこと『淫乱』だの、『変態』だの言いやがって」

ティムールは江夏の下腹部に手を伸ばし、彼の性器に直接触れていく。

「…キスだけで勃たせて。優くんの方が淫乱じゃないか?ふふ、こーんなに先走り垂らして。もしかして、触られるのは初めて?童貞だよね?でもそれも今日で終わりだから」

「やめろっ…!離せよ、このクソ野郎っ…!んっ、あぁっ…」

「やめてなんかやらないよ?俺は君を愛してるから、悪いけど犯したい気持ちをもう抑えるのが限界なんだ。優くん、愛してる、好き…大好きっ…!」

ティムールは江夏の性器を手で扱きながら口に含んでいくではないか。

…ティムール自ら彼の性器を美味しそうに咥えこんでいく。

「いやっ、やだっ、こんなっ…」

ぐちゅり、ぐちゅりと搾り取るように吸ってくるティムールを涙目で江夏は睨みつける。

「はぁ、んっ、出ちゃ、やめてっ…」

「出していいよ?…仕方ないから飲んであげるよ」

「んっ、あぁぁっ…!」

ティムールの口の中で精をたっぷりと吐き出した江夏は、はぁっ…と吐息を漏らして顔をぐちゃぐちゃに濡らす。

「ご馳走さま、優くん」

「うっ、うぅっ…、嫌だ、こんな屈辱、嫌だっ…」

遂には泣き始めた江夏をティムールは見下しながらニコリと微笑んだ。

「まだまだこれから。…優くんって、マゾっぽいよね?俺、実は好きで好きで堪らない人にはね、とっても意地悪したくなる性格なんだー…。だから、尻出して?」

「はっ…?」

「…良いから尻を出せよ、江夏」

一気に普段よりもティムールの口調はキツくなる。手首を縛られて抵抗の出来ない江夏は涙をただただ流す。

「あ、謝るからこんなことっ…」

「え、やめないよ??…ふふ、可愛いなぁ。俺ね、優くんに好かれたいから優しいフリしてたけどもうやめる。さ、尻を解すね」

ティムールは尻を突き出した江夏の入り口に舌を這わせて舐めていく。

粟立つ感覚は江夏の身体を震わせていくのだ。

「き、気持ち悪いっ、やだ、んっ…」

「ヒクつかせてるよ?可愛いアナルだね、誰も受け入れたことがない。うん、綺麗なピンク色だ…」

舌を入れ込んで中を犯される江夏は乞うように叫んだ。

「ご、めんなさいっ、ごめんなさいっ…、んっ、やだっ…、許してっ…」

「嫌だ」

「っ…?!あっ…」

「ごめんね、泣いちゃう優くんがすっごく可愛いから俺もう我慢できない。…さ、挿れるよ」

「痛っ…、痛いっ…、やだ、やだっ…!!」

ティムールは少しだけ解された江夏の入り口に自身の性器を押し込んでいく。

「優…くん、優くんっ…、中、あっつい…、あ、気持ち良い…」

「んっ、痛い、抜いてよっ…、ティムールっ…!」

「ごめん、ごめんねっ…、気持ち良いから無理だ。俺が初めてなんだよね?嬉しい。…あ、手首が真っ赤になってる。解いてあげる」

縛られていた手首をティムールは解いてやり、代わりに江夏を強く抱き寄せた。

「中ぎゅうぎゅうだ、無意識に俺を飲み込んでくれてる。すごい気持ち良いっ…、優くん…っ」

「はっ、うぁっ、やだっ…」

「泣いちゃうくらい俺が好きなの?」

「知らなっ…」

「優、俺を見て…?」

「あっ、やだっ…、こんな、こんな顔見られたくないっ…!」

ティムールは江夏の腰を揺らしながら彼の泣き顔を真っ直ぐ見つめる。

色素の薄いブルーの瞳はどこか、求めるかのような色を浮かべていた。

「…素直に、素直に俺が好きって言ってよ…!!俺だって優くん好きで好きで堪らない。酷いことされても、酷いことをしても、俺は君を愛してるっ…、お願い、これ以上辛い思いをしたくないんだよっ…!」

「んっ、ティムールっ…、うぅ、も、もう意地悪しない、お前に優しくするからぁっ…」

「うん、もっと俺を見て?俺を求めていいんだよ?…優くん、優くん、愛してる…」

「あっ、んっ…!!」

江夏の中の痛みはやがて甘い痛みへと変わっていく。

締め付けていく江夏の中、ティムールは限界を感じていた。

 

 

「っ、ごめんっ…、俺、本当に好きになった人を抱くのは優くんが初めて。っ、気持ちいい、ごめんっ、出していいかな…」

「も、知らなっ…、勝手にしろっ、ぐすっ…」

「うん、勝手にするね。っ…、可愛いなぁ、愛してる、誰よりも君を愛してるからっ…!!」

「んっ、や、だめっ…!」

江夏の唇に口付けを施しながら、ティムールは江夏の中へ自身の熱を放っていった。

 

 

 

 

 

「…酷い抱き方してごめん」

「絶対に許さない」

「優くん、こっち向いて?」

「やだ」

「好きだよ?」

「っ…!ずるいだろ、そんなのっ…!」

「ふふ、やっとこっち向いてくれた」

ベッドの中、先ほどまで行われていた情事の熱を感じながら二人はベッドに身を寄せ合っていた。

江夏は少しティムールを睨みつけて小さな声で囁いた。

「…お前、俺の気持ちにいつから気がついていた?」

「何のこと?」

「だからっ…!!」

「俺のこと好きって気持ちかな?…最初から気がついていたよ。他の誰にも関心を見せない優くんが俺だけ部屋に呼んでくれたし。酷いことしたのは、君は今まで人を好きになったことが無いからだよね?…違う?」

江夏はティムールの言葉に観念したかのように、深いため息をついた。

「初めてお前を見た時、綺麗な奴だと思った。俺は酷く歪な人間だから想いの伝え方が分からなかった。だからティムール、お前に酷いことばかりしたんだ」

ティムールの顔を見ながら江夏は瞳にに大粒の涙を浮かべていた。

「だけど今、優くんはちゃんと言えるよね?…ちゃんと君の言葉で教えて欲しい。…受け止めるから」

どんなに酷い言葉をかけても、
どんなに酷いことをしたとしても。

ティムールは優しい男だ。

「俺はお前が好きだよっ…、ティムール、ごめんっ…、ずっとずっと、お前が好きだった…、酷いことばかりしてきたし、酷いことばかり言ってきた。お前に好きになって貰える資格なんてないのにっ…」

「もう、充分だ。…優くん、君は俺の恋人。俺が歪な君を受け止めてあげる。人を好きになるのは良いことだよ。…今度はちゃんと、君の瞳を見てキスがしたい」

「…いいよ、しろよ。お前になら何をされても構わないから…」

「ふふ、ありがとう。優くん、大好き」

「…馬鹿」

二人は唇を交わして互いに手を絡めていく。

一人は想いの伝え方が分からず、
もう一人は相手を想い過ぎてしまっていた。

不器用な二人が辿り着いた、答えのその先は…。

 

 

 

 

 

 


「愛してる、ティムール」

「俺も、優くんだけを愛してるよ…」

誰にも愛し合う二人を邪魔することなど、出来はしないのだ。

…終わり…