穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

悪戯に微笑む彼女

【悪戯に微笑む彼女】


「ミラさん!!」

「何よ」

「肩を出し過ぎです!風邪を引いたらどうするんですか?!」

海岸近くのハイウェイ、赤いスポーツカーを止めて二人は海を眺めていた。恋人同士になってからルークは趣味であるドライブに彼女と良く行くようになった。

ミラは黒いドレスにピンヒールと言う出で立ちで薄着だった。ルークは来ていたスーツのジャケットを彼女の肩にかけてやる。

「全く嫌ね、戦争なんて無くなればいいのに」

「…そうですね、争いのない世界が一番です。今日の会議のプレゼンテーションでそれはしっかり伝えたつもりです。後は各国のトップがどうするか…」

「君の発言、中々良かったよ」

「それは嬉しい言葉ですけど…」

二人は軍事会議にレインボー部隊を代表して出席した帰りだった。争いのない世界を求めて日々過ごし来た二人にとっては躍進の一日だった。

海岸近く、夕焼けが沈み静かな潮風が二人の頬を優しく掠める。ミラの肩をルークは抱き寄せながら呟いた。

「あなたが側に居てくれたから今日は言いたい事をしっかりと言えたんです。ミラさん、俺にとってあなたは大切な人だし失いたくない人なんです。少しでもあなたの近くに居たい、少しでも…って何で笑うんですか?!」

ミラはルークの顔を見つめながらニコニコと笑いながら呟いた。

「ルーク、私も君を失いたくはないしずっと側に居たい。こんなにも世界は広くて、こんなにも海は穏やかなんだ。あぁ、そうだな…。まるで君みたいだ」

空いている手でミラはルークの手を取りしっかりと重ねて握りしめた。ルークはミラのそれに答えるように大きな手を重ね合わせた。

「…俺からしたらあなたの方が懐が広くて優しくて綺麗だと思います、ミラさん、これからも俺の隣で穏やかに微笑んでくれますか?」

ルークの青く輝く双璧は暗い中でも分かるくらいに綺麗に透き通る。ミラはゆっくりとルークの唇に自身の唇を近付けながら重ねて行く。

「…ミ、ラさん…」

愛しげに名を呼ぶ彼の声は波音と同化してゆっくりと消えて行く。ミラはルークの背中に腕を回してキスを口付けを堪能して行った。

 

 

 

「…これが私の答えよ、ジュリアン?」

唇が離れた頃、ミラはルークの真っ赤になった顔を見つめながら悪戯っぽく微笑んだ。