穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

禁煙

モンターニュのお話

【禁煙】

休憩所で電子タバコを咥えながらモンターニュは親友のドクを見つめる。

「おい、ギュスターヴ」

「…コードネームで呼んでくれないか?まったく…」

「ドク、煙草吸いたいんだが…」

「禁煙、するんじゃなかったの?」

「俺には難しい…」

モンターニュは怪訝な顔をしながら溜息を漏らす。ヘビースモーカーであるモンターニュは一日に何箱も煙草を吸う猛者だ。

ドクはそんな彼に禁煙させる為にまずは電子タバコに慣れさせようと奮起した。

しかし肝心なモンターニュは煙草の匂い、そして煙に依存している為に中々慣れようとはしなかった。

「君はどうしたら禁煙してくれるんだ?」

ドクがモンターニュを少しばかり睨みながら呟けば、モンターニュは考えながら言葉を漏らす。

「…ご褒美、くれるのか?」

「え?…ご褒美って…」

「俺が禁煙に成功したら俺の恋人になってくれるのか?だったら全力で禁煙するよ」

モンターニュの言葉にドクは顔を真っ赤にしながら思い切り彼を睨みつけながら休憩所を後にする。

その場に取り残されたモンターニュは一人、懐から煙草の箱を取り出して封を切る。

一本だけ口に咥えてライターで火を灯しながらモンターニュは美味そうにそれを吸った。

口から煙を吐き出しながらモンターニュは口元に笑みを浮かべてぼそりと呟いた。

「…可愛い奴だな、ギュスターヴの奴は。仕方ねぇ、禁煙するか。あいつを自分のものにしたいからな」

開けたばかりの煙草をゴミ箱に捨てながら一本だけ火を灯した煙草の味を堪能していった。