穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

看病

【看病】


ドミニク・ブルンスマイヤーはマリウス・シュトライヒャーの眠るベッドの側に居た。

(…大丈夫かよ…)

昨晩から原因不明の高熱を患ったマリウスはベッドの中でスヤスヤと寝息を立てている。

薬を飲んで落ち着いたマリウスの顔は色白かった。もともと華奢で体力もないマリウスは一年に一回、体調を崩してしばらく寝込むのだ。

おでこに乗せていたタオルを取り替えれば、マリウスはパチリと目を覚まし、そっとドミニクの手を握り締めた。

「…ドミニク…」

「目が覚めたか?」

「ん…」

マリウスは苦しげに声を漏らしながら丸々としたドミニクの瞳を見つめた。ドミニクの瞳に浮かぶのはマリウスを心配する優しい光だった。

「無理に起きるな、一年に一回の体調不良だろう?」

「…お前には迷惑ばかりを」

「馬鹿野郎、こういう時くらい相棒を頼れ。マリウス、俺とお前は相棒で何があっても俺はお前の側にいると誓ったんだから」

「…ありがとう」

「とりあえずゼリーでも食うか?」

「…ん…」

マリウスは少し身体を起こしながらドミニクの方を申し訳なさそうに見つめた。

ドミニクはゼリーを皿に乗っけてスプーンで形を崩しながらマリウスの口に食べさせる。

「あーん」

「ん…」

ミカンゼリーをゆっくりと飲み込むマリウスをドミニクは愛しげに見つめながら彼に食べさせていく。

「美味いか?」

「…美味い」

「これ食べたら少し寝ろ、側に居てやるから」

「ありがと…」

か細い声でマリウスはドミニクにお礼を述べながらゆっくりとミカンゼリーをドミニクに食べさせてもらっていった。

 

 

「マリウス…あれ、寝ちまったか」

ゼリーを完食した頃、マリウスはぐっすりと眠ってしまったようで瞳を閉じて穏やかな寝息を立てていた。

先ほどよりも顔色が良くなった彼を見たドミニクはさらさらとしたマリウスの頭を優しく撫でながら囁いた。

「お前が元気になったら、一緒に飯食ってお風呂入って愛し合って朝を迎えような。マリウス、今はゆっくり休めよ」

マリウスの手に口付けを施しながらドミニクは穏やかな口調で密かな願いを呟いたのだった。