穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

日常の話❶


【日常の話】❶


フューズとカプカン。

 


洗濯物を干し終わり、リビングのソファーにマクシム・バスーダは腰を落としてテレビを見ていた。

「洗濯物、溜め込みすぎたな」

男二人暮らしなのに軍服やら作業服やらが多いのか、一週間分洗濯物を溜め込んだ洗濯は物凄い時間を要したのだ。

今日は快晴だからきっとすぐ乾くだろう。マクシムはちらりと青空を見上げて思った。

共に生活をしている彼はまだ寝ているようだ。久方ぶりの休日だから昼過ぎまで寝たいのは分かるが布団も干したいとマクシムは考えていたので、彼が眠る寝室にマクシムは足を運ぶ。

 

「おい、シュフラット」

「…………zzz」

「まだ寝てるのか?もう昼になるぞ」

マクシムはシュフラットが眠るベッドに腰を下ろし、彼の柔らかな髪を撫でてていく。

朝の寝起きが非常に不機嫌なシュフラットは朝の目覚め次第で一日の機嫌が変わるようで、マクシムはそんな彼をそっと起こそうと考えていた。

軽く身動ぎしたシュフラットを見てマクシムはふっと口元に笑みを浮かべたのだ。

「…まるでシュフラットは子どもだな」

シュフラットが眠りながら手に持って居たのはマクシムの使っていた枕だった。それを抱いて眠っていたのだろう。

微笑ましい光景ではあるものの、貴重な休みだからマクシムは布団を干すためにシュフラットに声をもう一度かけたのだ。

「シュフラット、昼になるぞ」

「……ん…」

「ほら、起きないとふかふかの布団で寝れないぞ」

「…んん…」

「…全くしょうがないな、甘えん坊なんだから」

マクシムはシュフラットの顔に手を伸ばしてそっと自身の唇を彼の唇に重ねて行く。

シュフラットはその口付けでようやく意識がはっきりしてしたのか、マクシムの頭を押さえつけながら彼の薄い舌を吸うように堪能して行く。

「んっっ…」

マクシムの口からは甘い声が漏れてしまう。彼を起こすために来たのに。シュフラットはマクシムの口内を満足するまで自身の舌で堪能して漸く唇を離してマクシムを見た。

「…おはよう」

「漸く起きてくれるのか?…まったく」

マクシムが呆れていればシュフラットは彼の腕を掴んで無理やりベッドへと引きずり込んで彼を背後から抱きしめた。

「なっ、何するんだ…!」

「…もう少しだけ寝かせろ、休みだろう?」

「だらしないぞ…!」

「…マクシム、また口塞がれたいのか?今度はキスじゃ止まらないけどいいの?」

「分かった、分かったから!少しだけ寝坊してもいいから、せめてセックスは夜にしてくれ」

「今夜が楽しみだ」

「…相変わらず、むっつりだ」

「そこが好きなんだろう?」

「…まあな」

「マクシム」

「ん?」

「俺もお前が好き」

あぁ、もう。

本当にシュフラットの奴は…。

甘えてくるし、むっつりだし。

だけどそんな彼の体温に包まれて再び微睡む休日も悪くはないとマクシムは心の中で思いながら目を閉じていった。