穴龍の里

穴龍がr6sのSSをupする欲望の吐き捨て場。

臆病な俺は貴方を…

【臆病な俺は貴方を…】


いつだって笑顔を見せてくれる貴方の隣は俺だけの場所だと思っていた。いつだってギュスターヴ、貴方は俺に優しく声をかけてくれた。

『ジュリアン』

貴方と俺は恋人でも無ければ友達でもなく、戦場では相棒で。互いの背中を守り合うだけの関係だった。

だからこそ、貴方の隣は俺だけの場所だと思っていた。しかし貴方の隣には別の人が居て。

『結婚することになったんだ』

ー・・・あぁ。

貴方は幸せになれるんだね。
俺の知らない相手と貴方は…。

『おめでとう』

ようやく声に出せた思いは決して本心ではなかった。俺は臆病な人間だからいつだって全てが遅過ぎた。

…ギュスターヴ。

俺はずっと貴方が好きでした。

ずっとずっと貴方を思って毎日過ごして居ました。

俺は貴方に恋をしていました。

だけどこの想いを二度と貴方に伝えることはないだろう。

『幸せになって下さい』

顔に浮かべた笑みと共に俺は恋していた貴方に祝福の言葉を向けた。貴方に恋をしていた時間を俺は忘れない。

さようなら、どうか幸せになって下さい。

…涙が溢れて止まらない。

こんなにも泣いたのは、幼少期以来だった事を俺は思い出していた。